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殿村家の米

〈殿村家の米〉は、栃木県で穫れたお米「NIPPA米(ニッパマイ)」です。



「下町ロケット ゴースト」(小学館刊)では、栃木県の実家の父が倒れたことをきっかけに米作りを引き継ぐ決心をした殿村直弘が、佃製作所を退社したところで幕になります。そして続く「下町ロケット ヤタガラス」では、その殿村家の広大な田んぼを舞台に、佃製作所の社員たちが新製品の開発に挑むことになりました。著者の池井戸潤さんは執筆にあたって米作りについて私たち「NIPPA米」を取材されました。



田中家は400年続く農家で、私は17代目。栃木県南部、栃木市新波(ニッパ)地区で農薬、化学肥料を一切使わず精魂込めて米作りをしています。



ひきつづき〈殿村家の米〉こと「NIPPA米」をよろしくお願いします。



殿村家の米

「下町ロケット」の作者、池井戸潤さんと会ったのは2015年。朝日新聞の新聞広告の撮影でカメラマンとして1年間ご一緒させていただきました。



取材先の1つで、トラクターの自動運転化の研究をされている北海道大学の野口伸教授のところに行った際に話があまりにも興味深く、撮影しなければいけない立場なのに個人的な質問をしてしまいました。



その年の9月、東日本豪雨で田んぼが一面水没し避難をしました。幸い家族も家も無事でしたが稲刈り前の稲が3日間水に浸かる被害を受けました。その際、池井戸さんから直接励ましの連絡をもらって気持ちを支えてもらい、仲間の手助けもありなんとかその年の稲刈りを終えることができました。



2017年、池井戸さんから次回作は農業をテーマに「下町ロケット」の続編を書くので取材させて欲しいと連絡をもらい農業やトラクターのこと、400年続く農家の17代目であること、それを継ないでいくということを話しました。農業の設定にいくつかうちの事を使ってもらいました。作中、殿村さんが実家の農業を継ぐ葛藤は私がその当時抱えていた葛藤そのもです。のちにNIPPA米が作品を書くきっかけの1つだとも言ってもらい嬉しかったです。



本の発売を記念して作中に出てくる殿村さんが作る「殿村家の米」の読者プレゼントがあり、その米にNIPPA米を使っていただきました。そして、この度NIPPA米のサイトにて「殿村家の米」を販売することを許可いただきました。毎年秋には殿村さんの新米をお届けできるようになり、物語の中の殿村さんが現実の世界に一瞬リンクするようになります。



小説を楽しんでくれた方にちょっとした楽しみが増えたら幸いです。



NIPPA米 田中潔





NIPPA米代表・田中潔さんには取材で大変お世話になりました。

田中さんの協力が無ければ、「下町ロケット ゴースト」「下町ロケット ヤタガラス」は生まれなかったでしょう。この二作品もNIPPA米と同じく、豊かな圃場がくれた天の恵みに違いありません。

田中潔さんの実家は四百年続く農家。一方、「下町ロケット」の殿村家は三百年。田中家に敬意を表し、百年少ないのです。



池井戸 潤




2023年産 殿村家の米 コシヒカリ 精米3kg
型番 4003
販売価格

2,700円(税込)

SOLD OUT